耳垢について

耳垢には乾燥しているものと粘り気のあるのものとに分かれます。この違いは遺伝が関係していると言われていて、日本人の約70％が乾燥型、残りの約30％が粘性と言われています。
通常、耳垢は自然に耳の外側に移動していくので、過度に耳の奥まで掃除する必要はありません。過度に耳掃除をし過ぎると、外耳道を傷つけて外耳道炎になる可能性がありますので、月に１～2回程度で十分です。

耳垢栓塞（じこうせんそく）

耳垢が溜まり過ぎた状態になると、音が聞こえにくくなる難聴や耳閉感の原因となることがあります。この状態を耳垢栓塞と言います。
耳の穴が小さい方や外耳道の曲がりが強い方は自然に排出されにくく、ご自身で耳垢を取り除こうとすると、塞がっている耳垢を奥に押し込んでしまう可能性があるため注意が必要になります。

正しい耳掃除の仕方について

耳掃除を行う際は、綿棒を使用して耳の中の皮膚をなでるようにやさしく掃除するようにしてください。ご自身でされる場合は、あまり奥までせずに見える範囲だけするようにしてください。耳垢が粘性のある方、お子様や高齢の方など耳垢の溜まりやすい方は1ヶ月～3か月のペースで耳鼻咽喉科にて耳掃除をしてもらうことをおすすめします。