- 9月 16, 2026
インフルエンザ予防接種について(注射とフルミストの違い)
「子どもが注射を怖がって、毎年ワクチンの時期が憂うつ」「鼻からのワクチンがあると聞いたけれど、何が違うの?」――そんなご相談が増えています。
2026年は8月下旬に全国でインフルエンザの流行入りが発表され、1999年以降で2番目に早いスタートとなりました。本コラムでは、注射と鼻から接種する「フルミスト」の違いをわかりやすくご説明します。
■注射とフルミストって何が違うの?
注射のワクチンは、感染力をなくしたウイルスの成分を使う「不活化ワクチン」です。赤ちゃんからご高齢の方まで幅広く受けられます。
一方、フルミストは、病原性を弱めたウイルスを鼻の粘膜に噴霧する「生ワクチン」です。鼻やのどの粘膜にも免疫をつくることが期待され、針を使わないのが特徴です。どちらもA型2種類・B型1種類に対応した「3価ワクチン」です。
<対象年齢>
注射:生後6か月以上 / フルミスト:2歳以上19歳未満
<接種回数>
注射:13歳未満は2回(2〜4週間あけて)、13歳以上は原則1回
フルミスト:1回のみ(左右の鼻に1回ずつ噴霧)
<費用>
どちらも任意接種のため自費です。
2026年については、下記になります。(2027年以降、変動する場合がございます。)
<注射(税込)>
・大人3,500円
・小児1回目/2回目ともに3,000円
・65歳以上 1,500円(名古屋市補助あり)
・小学6年/中学3年/高校3年:無償(名古屋市補助あり)
<フルミスト(税込)>
・8,000円
■接種の流れ
① ご予約
入荷数に限りがあるため、Webから予約をお願いいたします。
※フルミストについては、窓口でのご予約のみとなりますので、受付にてご予約をお願いいたします。
② 受付・問診票のご記入
体調、アレルギー、持病、服用中のお薬などを確認します。
③ 医師の診察
体温や体調を確認し、接種可能か判断します。
④ 接種
注射は腕に、フルミストは左右の鼻に1回ずつスプレーします。どちらも短時間で終わります。
⑤ 接種後の経過観察
注射、フルミスト点鼻液いずれも接種後30分間は、アナフィラキシーなどの急な副反応が起こることがありますので、すぐに連絡を取れるようにしておきましょう。
注射で2回接種が必要なお子さんは、2〜4週間後に2回目を行います。
■知っておいていただきたいこと
注射では、接種した部分の赤み・腫れ・痛みが比較的よく見られます。フルミストでは鼻水・鼻づまりが約6割の方に見られます。
いずれも通常は数日で落ち着きますが、まれにアナフィラキシーなどの重いアレルギー反応が起こることがあります。
フルミストは生ワクチンのため、妊娠中の方や、免疫の働きが低下する病気・治療中の方は接種できません。喘息のある方などには、日本小児科学会が注射を勧めています。
接種後1〜2週間は、乳児や免疫が大きく低下した方との濃厚な接触をできるだけ控えてください。抗インフルエンザ薬を服用中・服用予定の方は必ずお申し出ください。
効果が出るまでには接種から約2週間かかるため、今シーズンは早めの接種をご検討ください。
■よくある質問
患者さんからよくいただくご質問
Q. 注射とフルミスト、どちらが効果が高いですか?
研究によって結果が分かれており、現時点で明確な優劣は確立されていません。日本小児科学会も2歳以上19歳未満では両方を同等に推奨しています。
Q. 大人もフルミストを受けられますか?
国内で承認されている対象は2歳以上19歳未満のため、19歳以上の方は注射での接種となります。
Q. 13歳未満の子どもでも、フルミストなら1回で済みますか?
はい。注射では2回接種が必要な年齢でも、フルミストは1回で完了します。
■まとめ
名古屋市天白区のすずきクリニック耳鼻咽喉科では、注射のインフルエンザワクチンとフルミストの接種を行っております。
どちらが合うかは、年齢や体質、持病、ご家族の状況によって異なります。「うちの子にはどちらがいいの?」というご相談だけでも、お気軽にお問い合わせください。