鼻骨骨折

鼻骨骨折とは、鼻を構成する骨である「鼻骨」が折れてしまうことです。
整容面、機能面で鼻は大事なので、正確な診断が必要となります。
レントゲンでは評価できない骨折もあるため当院ではCT検査で詳細に評価していきます。
原因
鼻骨骨折の原因は、日常生活の中で起こりうる様々な状況で発生します。交通事故やスポーツ中の衝突、転倒、喧嘩など、予期せぬ出来事が原因となることが多いです。場合によっては、軽い衝撃でも骨折してしまうケースもあります。
症状
鼻骨骨折の症状は、骨折の程度や部位によって様々です。
- 骨折した部分を中心に痛みが生じ、触れるとさらに強くなります。
- 鼻筋が曲がったり、凹んだり、歪んで見えることがあります。
- 鼻の周囲が腫れあがることがあります。
- 鼻血が出ることも少なくありません。
鼻出血に関してはこちら - 鼻の内部が腫れたり、骨折によって鼻腔が狭くなることで、鼻詰まりが生じることがあります。
- 鼻の奥にある嗅覚をつかさどる部分が損傷を受けると、においいが分かりにくくなることがあります。
重症の場合には、周囲の骨(頬骨、顎骨など)の骨折を伴うこともあり、眼球運動障害や開口障害などの合併症を引き起こす可能性もあります。また、頭蓋骨骨折や脳脊髄液漏れ(鼻水のような液体が鼻から流れ出る)を合併するケースもあり、注意が必要です。
治療
鼻骨骨折の治療は、症状や骨折の程度によって異なります。
- 骨折のずれが軽度で、鼻の変形や機能障害がない場合は、自然治癒を促す保存的治療を行います。痛みや腫れを抑える薬を服用し、安静にすることで、通常2週間ほどで骨がくっつきます。
- 鼻の変形が著しい場合や、鼻づまりなどの機能障害がある場合は、手術が必要となります。手術では、曲がったり、つぶれてしまった鼻骨を元の位置に戻す整復術を行います。整復術は、局所麻酔下で行われることが多く、鼻の中に器具を挿入して骨折を治します。小児の場合は全身麻酔で行うこともあります。
鼻骨骨折は、受傷後1週間以内に治療を開始することが重要です。時間が経つと骨が固まってしまい、整復が難しくなります。また、呼吸機能に影響を及ぼす可能性もあります。鼻を強く打った場合は、たとえ軽傷に見えても、早めに医療機関を受診し、検査を受けるようにしましょう。





